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2008-5-25
 いつもあんしんの場を読んで下さってありがとうございます。さて今日は、日ごろ何となく使っている『ありがとう』という言葉について考えてみたいと思います。ところでみなさん、『ありがとう』の気持ちと反対の意味の言葉って何だと思いますか?頭の体操だと思って、少し考えてみて下さいね。
 私たちの生命を維持するためには、水・空気・食べ物が必要不可欠ですが、もうひとつ生きるためにどうしても大切で必要不可欠なものがあります。それは「人との関わり」「ふれあい」です。
特に乳幼児時期のふれあい不足は、人間の一生に重篤な問題を抱えると心理学者は警告します。食事が偏ると栄養失調や病気になりますし、水・空気・食べ物が不足すれば生命の危機に直結するため、飢餓状態になる前に問題意識を持てます。しかし「ふれあい不足」は目に見えない、心の中での感覚なので、大人になっても緊急を要する飢餓状態と判断できずついつい問題を軽んじてしまいます。
 しかし、私たち哺乳類にとっては心と体のふれあいはなくてはならない、命にかかわる重要なことなのです。私たちは、お母さんのお腹から出産と同時に別個体として分離されます。それまでの母体との一体感、安心感からは想像できない世界に生まれ出るのです。自分の力で呼吸を始め、泣いて空腹を告げます。おっぱいが欲しいとき、もしこのままお母さんが来てくれなかったら・・・と考えると不安でたまらず大きな声でお母さんに知らせようとします。
お母さんが来て、抱き上げてもらったときの嬉しさ、そしておっぱいをふくませてもらったときの安心感!私たちが、思うように身動きができない赤ちゃんだったとき、きっと感じたであろう感覚です。私たちは、必ず誰かのお世話になって今ここに在ります。幼いときにお世話になった人たちのことを思い出してみましょう。そして、いつの間にか自分も親になり、初めて味わう深い感謝の気持ち、それが『ありがとう』という言葉ですね。では、その反対は何でしょう。お世話してもらってあたりまえ、空気が吸えてあたりまえ、ご飯が食べられてあたりまえ・・・、「あたりまえ」という感覚です。「あたりまえ」の延長線上は「不満」、ありがとうは「満足」、どちらを選ぶかは私たちの自由です。
あんしんの場を!シャンティ・シャンティ・シャンティ
2008年5月25日更新
NPO法人 日本タッチ・コミュニケーション協会
宇治木 敏子

日本タッチ・コミュニケーション協会事務局


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